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ワークショップへのジレンマ

おたくとおすぎが杉並区にある私立高校で実践して得た知識・知恵を書いています。

【おすぎのジレンマ㉑】ワークショップに広報と集客は必要か!?

どうも、勤務先の高校において広報の責任者をやっているおすぎです。

実は、2018年現在おすぎは現勤務校で11年目となりますが、実は1年目から広報の業務をし、7年目から責任者をしています。

おすぎは現勤務校が母校のため、最初のうちはお世話になった先生方から「おすぎ先生が広報なんて向かないし、心配だよ」なんて陰口ならぬ直接言われていたりしていました(笑)

それがまさかの責任者(笑)世の中何が起きるかわかりませんよね…。

正直おすぎ自身も広報の責任者をやっているとは、1年目には考えたことすらありませんでした。おすぎの若い頃の野望は生徒会でバリバリ仕事をして、生徒会室をのっとり、生徒会の生徒と学校をおもしろおかしく運営することだったので。

 

そんなおすぎですので、会社における広報と集客の大切さは痛いほどわかっています。特に勤務校は私立高校のため、1+1+1+…=定員確保、そしてその生徒たち(お客様)をきちんと送り出すことが大事だと感じています。

 

それでは、ワークショップにおいてはどうなのでしょうか?

まず、大前提でできればワークショップにおいて定員をきちんと満たしてその場をつくりたいというのが運営側の本音だと思います。

 

そのために運営側があの手この手で広報をします。

★チラシ(紙媒体)、SNS、口コミなどなど★

 

正直、おすぎの経験ではこの数年チラシ、つまり紙媒体での広報、そして集客力はあまり実感していません。だいぶ文化も変わってきて、紙媒体の効力が薄れているのかなぁと感じています。

 

そして、やはり現状の主流はSNSですよね。TwitterFacebookはもちろん、各種HPなどで情報をチェックし、気になったワークショップに参加することが多いのではないでしょうか?

 

ここで感じるのは、紙媒体でもSNSでも共通していえることですが、「ターゲット」が誰なのか?ということです。

おすぎも勤務校で広報の責任者を担当していることから、この「ターゲット」については毎回毎回考えさせられます。

おすぎの昔話ですが、数年前行政と連携をしてあるワークショップを主催した際、ワークショップ後に「若い人が来ないのが残念だ」と行政の方が嘆いていました。

しかし、振り返ってみるとそのための広報をしていない!というのがシンプルな答えでした。その際の広報はチラシと、行政のHPのみ…それでは「若い人」が来ないのは当たり前ですよね。しかも、何よりこの「若い人」は具体的にはどんな人なのか?

中学生?高校生?大学生?社会人?男性?女性?意識高い系?ワークショップ初心者?などなど、ターゲットを具体化して、それをきちんと共有して、そのうえで広報をする、そして場をつくる、そのような当たり前のことができていなかったのです。

 

そんな昔話を振り返ってみると、やはりきちんと継続して集客がなされている場は、そのターゲットが明確な広報をしています。そして、そのターゲットに合わせてワークショップも構成されています。

 

そう考えると、ワークショップは誰のために?それをきちんと明確化して、そこから広報や構成を考えていくと、きっと集客もできて、素敵な場が生み出されるのではないかなぁと思います。

自分がやりたいことをやるワークショップでも良いでしょう。でも、少しだけ主語を変えてみるだけで、新たな場が創出されること間違いなしです!

 

【おたくのジレンマ⑳】「彼らと仕事するのが楽しい」と言われる組織へ

どんな職場、メンバーにもそれぞれ長所、短所、相性など、チームに好影響、悪影響を及ぼす要因は必ず存在します。所属年数や立場によっては、向き合わなければならない問題、示させなければならない道があります。どんな職場にも一緒にいて、ワクワクする人も忘れてはなりません。この感情こそがどの組織でも重要なのではないでしょうか。

 

おたくはこれまでに、リーダー、参謀役、広報、会計など様々な立ち位置でワークショップを運営してきました。現在は専修大学附属高校のチームづくり講座の相談役として高校生向けの授業やワークショップの制作支援を行っています。かれこれ8年目になります。

私の場合、自分がどの状況にあろうと高いコミットメントと高い貢献力を示すことが私の一つの強みです。


おたくの哲学として、「心に残る授業を一つでも多く提供したい」という一つの思想があります。利他的に物事を考えていくと、立場はどうあれ、参加者の記憶に残る、好影響を与えるためにどうすれば良いのだろうと、頭の中で思考錯誤を繰り返してしまうので、結局はリーダーの相談役や逆にリーダーになったりしていることがおたくとしては多いです。(笑)

そんなおたくも過去にはリーダーとして、チームメンバーの態度や意識を巡っては運営メンバーから脱退してもらったことがあります。

 

運営メンバーの中には、居心地の良さや携わっていることに充足感を満たしている人がいます。そういう人は、このメンバーで他者に何かを提供すること以上に、このメンバーと一緒にいられる自分に満足していたり、自分の居場所にしていたりするので、主体性を持って、活動に入ってくれたりしません。

たとえ、何かを依頼した場合、口から出てくるのも「忙しい」「できませんでした」と基本的に自分中心の発言や「僕は頭よくないんで」「創造力がないんで」など言い訳が多くなります。あとは「所詮XXですから」と言う人は文句が多かったりするので、結構面倒です。

 

このような思考を持つメンバーはチーム全体の士気を下げる要因の一つなので、個人的には抜けてもらうことを示唆もしくは個別で話し合いをすることが重要なのではないかと考えています。またどんなに他の運営メンバーと良好な関係を築けていようが、"メンバー"と"友達"の境目をわけ、チームとして、接していかなければ、参加者の満足を得られるものを提供しにくくなりますので、勇気を持って、メンバーから脱退してもらうことを要求することは良いチームを作っていく上では必要なのではないかと考えています。

 

 

一方で運営メンバーと一緒に仕事をしていると潜在的能力が高い、やる気があるメンバーを育てる意識を持って取り組むこともチームを運営する上で重要な要素なのではないでしょうか。近年ではコーチングが流行ったことで、コーチングの手法を取り入れたり、とあるプロジェクトを積極的に任せてみるというようなことがあります。基本的にこれらは少し間違っていると思います。どちらも人が成長する上で必要なことですが、中途半端なホウーチング(放置+コーチング)となってしまい、望んでいる姿にはたどり着きません。

 

じゃあどうすれば?

人は基本的なティーチング(教え)+リーディング(導く)+フィードバック(助言)を受け、個人でリフレクション(内省)をするから良質な成長します。
またそこに適切なポジティブフィードバックと相互の信頼があるから、年齢関係なく自己と他者は尊重しあえ、ポジティブチームビルディングが発生します。

 

そういう組織にはだいたい、適切なサイクルを回せる仕組みを作れる人(チームビルダーないしチームグローワー)がいます。彼らは持続可能なチームを作るために、メンバーの成長を支援するために、メンバーの不満や不安に耳を傾け、承認し合い、任せ、助言し、徐々に一人一人を育てていきます。その結果、全員ではないですが、飛躍的な成長を遂げる、課題を克服する、主体性を持って取り組んでくれるメンバーが育ちます。

人によって、成長するスピードは異なるので、忍耐強く、丁寧に接していくことで、とあることをきっかけに思考が整理され、見違える人材になることもあるので、我慢強く、見守ってあげることをお勧めします。

 

現在世の中には様々な手法が存在しておりますが、組織というのは結局のところ、突き詰めるとどんな人と仕事をしようが、どんだけ良い人と仕事ができるかに尽きると思います。ロジックなど必要ですが、共感やエモーショナルな部分で、一緒にいて、楽しいだけでなく、「あいつと仕事するのが楽しい」と心が躍るようなワクワク感を得られるメンバーと一緒にいれば、ワークショップ作りも楽しくなるし、自信を持って、何かをできる、失敗しても明るい、そんな素敵な環境を作るためには、メンバーと友達を切り分け、成長できる支援を行ってあげることが、自己他者に満足感のある組織運営ができると信じています。

 

【おすぎのジレンマ⑳】何をやりたいかより誰とやりたいか。運営メンバーの作り方。

おすぎは2011年から「チーム作り講座」という学校設定科目を担当しています。

毎週土曜日の2時間連続で、コミュニケーション力や傾聴スキル、チームビルディングなどを学ぶ講座です。

詳細は、ぜひチーム作り講座HP

https://s-teamdesign.org/

でご覧いただきたいですが、これまでの8年間で目の前の生徒のみならず、多くの方にお越しいただき、ともに学び合い高め合っています。

さて、こちらの授業のコンセプトのひとつに「ナナメの関係の大切さ」というものがあります。

おすぎの勤務校は付属校のため、多くの卒業生が大学生や社会人になってからも訪れてくれます。そこで、それら大学生や社会人に「運営メンバー」として一緒に授業をつくってくれる同志を毎年募集しています。

そんな最初の運営メンバーがともにこの「ワークショップへのジレンマ」を書き連ねているおたくなわけですが、なんでおたくと一緒に何年間もチーム作り講座という授業をやってこれたのかなぁ、他の運営メンバーとはなぜ一緒に授業をやってこれたのかなぁと考えることがありました。

そして、おすぎは本当に素敵な運営メンバーに恵まれて、10年近くもチーム作り講座をやってこれましたが、ワークショップにおいて運営メンバーに恵まれず、ワークショップ自体が中止してしまったり、運営メンバーで分裂をして人間関係ゴチャゴチャになってしまったなんていうことを聞いたこともあります。

もちろん、私も別の研究会などではそういう経験をしたことがありますが、なぜかチーム作り講座では、とにかく素敵なメンバーに恵まれます。

では、その要因は一体何なのか?それを突き止めていった時、シンプルに

「何をやるか?」ではなく「誰とやるか?」なんだろうなぁと腑に落ちました。

よくビジネスの世界のチームビルディングでも「何をやるか?」よりも「誰とやるか?」が大切、だからチームの人選が大切と言われます。

そして、それは決して仲良しこよしの人選ではなく、目的を達成するために必要な人選ということです。

そういう意味で、おすぎにとっておたくは最高の人選でした。

こんなブログの場でいうのは変かもしれませんが、おすぎとおたくは真逆の人間です。チーム作り講座という授業がなければ、出会わなかったかもしれません。しかし、その真逆のふたりが出会い、お互い目標・目的が同じということを共有してからは、最高のパートナーとなりました。

そして、そこからおすぎは無意識にチーム作り講座にとって最適な運営メンバーを集めていたのだろうなぁと思います。また、運営メンバーのバランスも考えて学年や性別、性格などもかなり気をつかって人選をしていました。

このようにチーム作り講座の運営メンバーは「何をやるか?」ではなく「誰とやるか?」を無意識のうちに大切にしていたため、継続して安定した運営メンバー、ある意味「運命メンバー」をつくることができました。

 

しかし、ここでひとつ問題が生まれます。自分に人事権が無い、つまり誰とやるかはすでに決定している場合どうするかということです。

実は社会の場ではこういうことは往々にあります。ワークショップの場では比較的人事権はあるかもしれませんが、それでは「このメンバーと一緒にワークショップをつくって」と言われることもあるでしょう。

そういう時は、「何をやるか?」のほうを大切にして、そのメンバーで「何をやりたいか?」を共有していくことにより、解決していくと思います。

もちろん、一緒にやりたくないメンバーもいるかもしれません。しかし、同一の目的・目標を持つことにより、そのメンバーのチーム力はアップしていくはずです。

そして、そのような時に大事になることが傾聴スキルやコーチングスキルです。相手のことを尊重し、自分の価値観を脇に置いて対話をする、そのようにリレーションを築き上げていくことが、チーム力アップ、つまり素敵な運営メンバーを生み出す秘訣となっています。

 

人間、自分がやりたいと思った人だけと一緒に何かを為すことは簡単です。

しかし、それよりも大切なことは「どんな人とも相互承認をして、無意識に人の輪をツナグ」そう思う今日この頃です。

【おたくのジレンマ⑲】あなたは健康?それとも不健康な自尊感情?

人を美しく見せるものとはなんだと思いますか?

 

イタリア人は女性に出会うたびに、「なんて美しい女性だ」「君は天使だ」というような言葉を伝えます。一見リップサービスのように見えますが、彼らからすれば、それは一つの文化的な慣習です。

 

逆に日本人が上記のようなことを伝えると、少し引かれてしまうことがあり、ネガティブな印象を与えてしまいます。

 

おそらく人に与える印象、人からもらう言葉の贈物は若い世代にどういった自尊心を築いたのかであらゆることに対しての意識、偏見、感覚などがあるのではないでしょうか。

 

全然どうでもいいんですけど、おたくはなぜか不健康な自尊感情を持つ女性にモテる傾向があります。不健康な人は幾つか特徴があります。例えば、「話を聞いて欲しい」「自信がない」「精神的に不安定」などが挙げられます。

 

不健康な人はよく「私なんて」とうことを口にする癖があります。ようは他人と比較してしまい、自分の価値がなんなのかを理解できていないのです。

 

これを身体で考えると、不健康な人は自己管理能力に欠けており、暴飲暴食、不適切な生活習慣をしているために体に異変が起こります。どうしても「わかっているけどやめられない」「やらなければいけない、けれどできない」という葛藤は、あると思います。

 

身体面となれば、お医者で診断を受ければ、適切な治療を受け、薬を摂取することで、治癒することができます。

 

しかし、感情の不健康というのは何が不健康・健康なのかは本人が本人に向き合い続けなければ、見つかりません。

そのため、自尊感情を高めるためには自分の感情の源を見極めなければなりません。

自身の感情に客観的に向き合うことで、今現在、自分の感情がどこから生じているのかを理解できるようになり、自分を認めることができます。

 

例えば、自分はなぜこの感情をいただいたのだろう?

なぜ、あの人はその感情をいただいたのだろうと考えることで、健康的な自尊感情を築くことにつながっていきます。

 

ここで重要なのは自身だけでなく、他者にも思考を当てることが重要です。と言うのも、自尊感情を自分は自分だから良いと肯定的に捉えすぎ、不健康な人もいるからです。

 

自尊感情というのは正と負、どちらの自尊感情をコントロールし、自分が自分だけではなく自分と他人も同じように尊重することで健康的な自尊感情が生まれるのではないか個人的には考えています。

 

じゃあワークショップと自尊感情が関係あるのか?を考えていきます。ワークショップを運営する上では、その場で起きている感情に目を向けなければなります。

 

例えば、一人の参加者が他者に対して苛立ちや悲しみといった負の感情を持っている人もいれば、これは嬉しい、楽しいという場があります。

その場合、正の感情を持っている人であろうと客観的に捉え、介入し、グループを適切に導いて行かなくてはなりません。

そのため参加者の感情とグループ間の感情を効果的に発揮させるファシリテーションが必要となります。

幾つかの場では他者の感情を強くコントロールしたいと考える人が多く、その場は支配的な場となり、歪みが生まれ、参加者主体でなく、ファリテーター主体の場となってしまいます。

本来、健康的な場を作る上ではファシリテーターは自分の感情をコントロールかつ他者の感情に手助けしなければなりません。彼らはその場で起きていることを分析し、その場を良い方向に持っていく力というのは一つ求められる力なのではないでしょうか。

適切な介入があれば、その場は円滑に回り、結果として、参加者満足度が高くなり、一つの物事を成し遂げたと実感がわき、良質な自尊感情を得られます。

ワークショップの良いところは多様な価値観に短時間で触れられること、それを若い頃から数をこなすことで、豊かな経験と成功への基盤を形成します。それらが形成されれば、自らの目標を達成する能力を高められれ、自分の生き方や活動に価値を感じる可能性が高くなります。

 

現在、ワークショップにも健康・不健康なものが存在しており、一つの豊かな経験を得られないことが存在しています。別にそれは悪いことではないないですが、健全なものが開かれることが大切なのではないかと思います。

 

健全なワークショップを開く上で、健康的な自尊感情を構築することがまず第一として必要だと思います。


健康的な自尊感情を養なうことができれば、心を豊かにする経験や成功への道が待っていると思います。
自信を持って価値があると感じる体験を参加者に届けられるようなワークショップをこれからも模索していきたいです。


【おすぎのジレンマ⑲】自尊感情満たしたいプリンス&プリンセスのためのワークショップ…

まずもって…ふざけたタイトルですよね(笑)

 

つい1年前くらいに話題になった「逃げるは恥だが役に立つ」、通称「逃げ恥」という連ドラをご存じでしょうか?

 

簡単はあらすじは、Wikipediaさんがこう仰っています。

 

大学院を出ながらも就職難で派遣社員になった森山みくりは、いわゆる派遣切りに遭い、無職の身となってしまう。求職中の娘を見かねた父は、家事代行サービスを利用していた元部下・津崎平匡(つざきひらまさ)が折りよく家事代行の会社を替えようとしていたところを頼み込んで、週1回の仕事を取り付けてくる。
気難しい性格で、あまり他人に構われることを好まない津崎だったが、みくりとは適度な距離感を保って良好な関係を築く。だが、定年を機に田舎へ引っ越すという願望を両親が叶えることになり、現状を維持したいみくりは津崎に「就職としての結婚」を持ちかけ、その提案にメリットを感じた津崎は了承し、2人は「雇用主と従業員」という関係の契約結婚という道を選ぶ。
結婚式も挙げず事実婚という体で周囲への挨拶を乗り切ったみくりと平匡だが、2人のよそよそしさをいぶかしむ平匡の同僚・風見涼太や沼田、みくりの伯母・土屋百合の目をごまかすため「ハグの日」を設けるなどして周囲に親近感を醸し出そうとするうちに、2人の間に本当の恋愛感情が芽生える。

 

こんなお話です。おすぎは完全にこのドラマにはまり、主題歌が持ち曲に、そしてDVD-BOXを購入してしまいましたが、実はこの主人公の津崎平匡、ひらまささんがものすごく自尊感情の低い人間なのです。

35歳独身だが、京都大学出身で仕事もできて周りの人からも頼られてルックスも悪くない…ただ恋愛経験が一度もないため、「こと恋愛に関して自尊感情が低い」という設定だった。

ただ、最終的にはヒロインと結ばれるという、ぜひご興味がある方は一度ご覧になっていただきたいドラマですが…さて、自尊感情とは一体何なのか?

 

コトバンクさんが仰るには…

 

自分には価値があり尊敬されるべき人間であると思える感情のこと。アメリカの心理学者ジェームスによれば、自己概念に対する自己評価の感情であり、自尊感情の高低は「達成度/本人の願望」という式(つまり本人の願ったものがどの程度うまくいくか)によって決まってくるという。 学習行動においては、自尊感情が高い人は困難に出会っても粘り強く努力するが、自尊感情が低い人はすぐにあきらめてしまう傾向がある。 また対人関係においては、自尊感情の高い人は、他人からの賞賛や批判にさほど左右されず感情が安定しているが、自尊感情の低い人は、ほめられるとその相手が良い人に思え、けなされると悪い人に思えるようなところがあり、感情的にも不安定な傾向がある、とされる。

 

というものだそうです。つまり、「逃げ恥」のひらまささんは、こと恋愛に関しては経験がなく、自分には価値があり尊敬されるべき人間とは思えないということがいえます。

 

さて、そんな自尊感情ですが、これからの社会において間違いなく必要な感情だと考えています。子どもたちだけではなく、むしろ大人にとっても必要不可欠だなぁと。

しかしながら、その自尊感情を満たすために開催されるワークショップってありませんか?

実は自分の自尊感情を満たしたいがためにワークショップを開催する、また参加する自分が常に主語のプリンス&プリンセスに出会ったことがあります。

 

私は決してそのようなワークショップを完全否定するつもりはありません。

ただ、主語がどこにあるかによって、全然違うのではないのかぁと。

 

自分の自尊感情を満たすためだけに開かれるワークショップ、なんか最近多くなってきている気がしています。参加者数名で、ある意味自分のやりたいことを徹底的にやる、もちろんそこにニーズがあれば、それはそれで良いと思います。

でも、あえて言います!それで、ワークショップって本当に良いんでしょうかね?

ワークショップを開催・参加する中で自尊感情が上がっていくことはあると思います。

でも、自分の自尊感情を満たしたいプリンス&プリンセスたちが、どんどんとワークショップを乱立すると、ワークショップへの誤解や偏見も生まれてしまうのでないかなと。

 

だからこそ、私はそんなプリンス&プリンセスに執事のセバスチャン(笑)として一言申し上げたいんです。

ぜひ、ご自身の自尊感情を満たすだけではなく、ワークショップの他の参加者や他の運営の方の価値観も大切にして、その場を一緒につくりあげませんか?と。

 

そして、ぜひ「逃げ恥」のひらまささんのような自尊感情の低い人に、きちんと自分には価値があり尊敬されるべき人間と承認できるようなきっかけを与えてほしいなと。

 

正直、私も昔は自尊感情満たしたいプリンスだった頃があります。

だからこそ、自戒の意味も込めて、自己満足に陥らないワークショップの場を生み出していきたいなぁと思います。

 

目の前のプリンス&プリンセスのみなさん、どうぞよろしくお願いいたします。

 

By執事のセバスチャン