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ワークショップへのジレンマ

おたくとおすぎが杉並区にある私立高校で実践して得た知識・知恵を書いています。

【おたくのジレンマ㉕】あなたはどうルールと向き合う?

何かを思考するとき、何が当たり前で、何がこれからも使われるのかというのをよく考えるが、海外生活が3年目を迎え、暗黙の当たり前、他者が他者に振る舞う基本的なコミュニケーションに関心を抱く機会が多い。

 

例えば、なぜ人は人に挨拶をしなくてはいけないのだろうか?挨拶をすることは礼儀なのか?ふとした日常に多くの疑問が湧く。それらはとても大切なことだと意識しているが、ただそれは当たり前だからと言う理由で大事だと思っていることが多いのではないか。その当たり前に目を向けることが今後の新しい可能性に出会えるのではないかと着目している。

 

「当たり前」というのは一言で言えば、「型」「規則」「習慣」「慣習」など様々な言葉をあげることができる。

さて、これらの言葉を見ていると最近一つの大きな問いが浮かんでくる。

 

それは「これらを壊すとどうなるのか?そのときどんなポジティブな化学反応が起きるのか」というような全く新しい世界が見えてくる。

 

私は学生時代に「教師」を目指すと決めたときに考え抜いて見えた未来は、地域と協力、自分にはないスキルを持つ人がゲストとして、授業をする、それがローテーションとして、回るような学校、授業をしたい。その前提は1対30から脱却であった。脱却することで効率化と多様性を取り入れ、授業を効果的に回せるのではないかと考えたのと、一人より、二人、三人がその場に関与することで、何倍もの学びが得られるのではないかという期待があった。結果的に、チームづくり講座という機会を得て、何人もの素晴らしいゲスト、パートナー、メンバーなどと魅力的な授業を展開できていることは本当に誇りに思っているし、これからも見ていきたい、そこに使っていた手法がワークショップだった。


当初はまだ黎明期で、馴染みのないものでしたが、現在は多くの場所で開催され、それを生業とする人も年々増えているし、資格としても発行されたりしている。

 

では現在、その当たり前になったワークショップにどう向き合えば良いのかというをここ数週間この記事を書く上で考え、たどり着いたのは、ルールチェンジャーというのが私の答えだ。

 

基本的にワークショップというのは次の手順で行われます。


1:チェックイン/挨拶

2:イントロダクション/導入

3:アイスブレイク/緊張を緩めたり、溶かしていく

4:メインワーク/本日の学習目標を達成する学びの場

5:リフレクション/本日の学びの振り返り

6:チェックアウト/今日の感想

 

私はあえて、この構造を逆にすることが一つ面白いのではないかと考えている。


1:チェックアウト:今日の学びの感想を考える

2:リフレクション:今日どんなことを学んでいるかを振り返る

3:メインワーク:実際に学んでみる

4:アイスブレイク:学びを消化する

5:イントロダクション:導入

6:チェックイン:今日はどんな気分?挨拶

 

あえて逆にすることで、仮説思考から始まり、現実と仮説のギャップを体感しながら、学ぶ場というのは、思考が深まるのではないか。イメージはとてもポジティブだが、想像すると感覚が気持ち悪い。この気持ち悪いを演出する技術がこれから求められるのではないかと勝手に思っている。

また、アイスブレイクで終われば、ピークエンド効果も最高潮に達する可能性が高いので、満足度の高い場になるのでないでしょうか。


ではなぜ違和感が大切なのか?

 

世間で話題になることは基本的に違和感や不満への改善であり、この違和感を小さな組織で解決できることで、多くの改善を生み出せる人材を育成することができるのではないかと考えている。そしてこれは年代間のギャップを解消する一つの手なのではないか。

 

問題は人が違和感に向き合い慣れていない。

 

多くの人は向き合い慣れていないため、耐性がない。ましてや違和感に向き合うのは非情にきつい。かなり過酷なもの。

ある一定の期間をすぎると晴れてこの問題を対処できた際には新しい自分や進化した自分、周囲が認めてくれたりする。そして表情が変わる。

 

あえて人とは違う道から普通に人とは違う道へ。

 

他の可能性を探る、そこに自信を持てることが、自信を与えられるようなルールチェンジャーとなれれば、一つ違った可能性を見出せる。

大きなことをやる必要はない。


個人の場合
・高校卒業後、ワーキングホリデーを使って世界のどこかで働いてみる

・20歳になったら受験勉強を開始する。

・大学卒業後、2年くらい放浪してみる。

・部活に入るのではなく、部活を創らせる


組織の場合
・1ヶ月の有給を年1でとらなければならない

・部活の顧問は生徒

・先生が生徒、生徒は先生
・教科書を逆から始める

 

一般常識から少しかけ離れていることを貫いてやってみることが一つの可能性を広げると思う。

まずは自分の中にある当たり前に目を向け、自分と他者を縛るルールや習慣に疑問をいだき、新しいルールを小さなところから始めることが一つの可能性なのではないでしょうか。法律に触れない範囲で、ミニマムルールチェンジャーもしくはパーソナルルールチェンジャーになるのはいかかでしょうか。(笑)