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ワークショップへのジレンマ

おたくとおすぎが杉並区にある私立高校で実践して得た知識・知恵を書いています。

【おたくのジレンマ㉔】先の見えない連携、だけど需要はある。

日本の教育を社会課題と考えて教育改革をしたい、教育を変えたいと言う言葉を聞くようになってから10年ほど経ちました。「学校と協働して今後何か社会に貢献できる施策を行っていきたい」と考える企業、NPO団体、地方自治体、教育委員会からの相談を受ける機会は年々増加しています。一方で、現場を知らない人に何ができるんだという批判の声もあります。

 

どんな支援をしたいかを聞くと大概が以下の5つが挙げられます。

・キャリア

・地域連携

・夢・将来

・ビジネススキル

・コミュニケーション

確かに上記の内容は現代の学校教育で必要とされるもの、もしくは生徒からニーズがあるものですし、そのような内容を学べる機会があることはとても重要です。

・継続性のない連携

コミュニケーション、ビジネスコンテストなどあらゆる機会が現在の若い世代にはあり、学校では学べないことを得られ、特別な達成感、満足感、思い出などを作れます。

ただ問題は授業を終えてしまったら、終わってしまうという関係。

これはよくあることですが、一度で良いからというのは無責任な感じがします。
学校という期間で何かするには実践した後にフォローを目的に足を一度で良いから運ぶことをお勧めします。そういう機会があるからこそ、授業内容の効果を肌で感じることができるし、お互いにやってよかったという感触が生まれ、継続的な連携が生まれやすくなります。

シナジーが生まれない
団体というのコラボレーションというの名の他力本願?
高い実績、実戦経験が豊富ということで、アドバイス、協力をいただけないかということで、ご相談の連絡をいただくことがあります。

相談の内容は、「高校生向けにキャリアやコミュニケーションスキル」を学ばせるような場を当団体としても今後行っていきたいと言う話から、一緒にご協力いただけませんか?と言う相談なのか依頼なのかわからない状況になります。(笑)


そんな中で、折をつけて、MTGを行い進めていくと
「これは難しい」「あそこの団体は・・・」やらとネガティブなことが発生し、うまくいかなくなる。というのが大人の事情。

連携をする1つの理由に「相乗効果が生まれる」「新しい問題に対してより早く対策を打て、未来に収益が生まれる」などを考えるのが前提なのですが、担当者と話をしていると、結構な確率で個人的な見解が多く、自分の所属組織に関することをあまり知らない、または何を生み出せるかを考えることができていない人が多いです。

 

今後「連携」はさらに需要が増えてきますので、より慎重になって考えなくてはならないテーマです。

連携をする上で個人的に重要なのは"ともに時間をかけて、目的・目標を達成できるか”かが鍵になってくるのではないでしょうか。

何を始めるにも最初はうまくいきません。時間をかけて少しでもステップアップすることができれば、3年、5年後には注目を受けたり、また違う価値を生み出せるようになり、社会から評価されます。

時間をかけて改善していけば、クラスという単位から学年、そして学校、そこから学校間、地域間というように広げていけます。小さな積み重ねをしていくことで、地域と学校、自治体が協働する共同体になると思います。


ワークショップという小さなきっかけを継続にしていくことで社会的なインパクトを生み出せるのではないでしょうか。