【おすぎのジレンマ⑥備品やグッズは誰のためのもの?】

プロジェクターにホワイトボード、名札にトーキングオブジェクトにお菓子や飲み物…

ワークショップを運営する時に、よく用意するものですよね。

 

私は正直、備品やグッズを取り揃えるタイプです。

もちろん、備品やグッズを取り揃えることが目的ではなく、ワークショップの目的を果たすために必要だと感じるからこそ、きちんと用意をします。

ただ、時々取り揃えすぎちゃったなぁとか、取り揃えたことで満足…またある意味場づくりの保険として用意してしまっていると感じるワークショップを体験することがあります。

 

最近感じることは、ワークショップという場が増えたことにより、間違いなく場の平均値は上がっているなぁと思います。変な言い方をすると、ハズレがない(笑)

もちろん、時々ハズレと感じる場もありますが、そういう場が本当に減ってきているなぁという印象を受けます。

 

一方で、ワークショップがひろがるにつれ、ワークショップがある意味金太郎飴のようにパッケージ化されてきている印象も受けます。

どんなワークショップに参加しても、ハズレもないからアタリもない…なんていうか物足りなさを感じています。

 

さて、おたくも綴っていましたが、いっそ備品やグッズを無くす…良いかもしれませんね。どうしても備品やグッズを取り揃えていると、無意識のうちにその場のあり方ではなくやり方に目線がいきがちになってしまいます。

やり方、つまり手法はパクリやすいですしね(笑)でも、本当に大事にしたいことはそのワークショップそのもののあり方ではないかなと思います。

なんというか現代社会を象徴しているというか、備品やグッズが溢れるにつれ、物事の本質が見えにくくなってしまっているのではないかなと。

ただ、はじめて場をつくる人や参加してくださる方々のことを考えると、備品やグッズをしっかりと取り揃えて、「安全・安心の場」の確保や「満足度」を上げたいという主催者としての気持ちはわかります。

でも、だからこそ物事の本質に目を向け、備品やグッズに頼らない場を設計してみるのも良いのではないでしょうか?

もちろん、ある程度チャレンジングなことです。ただ、そのような場をつくるのであれば、きちんと参加者にも事前に伝えるなどして、物事の本質を見極められるようなワークショップをデザインしても良いかもしれません。

これはある意味、自戒の意味も込めてです。

 

これだけ良い意味でワークショップが「ふつう」になってきているからこそ、原点回帰をして、ワークショップを問い直すことが必要かもしれませんね。

 

【おたくのジレンマ⑥ワークショップにホワイトボードや付箋は必要不可欠なのか】

ファシリテーターや企画者は参加者のアイデアをまとめるため、まとめたものを参加者に共有しやすくするために幾つか備品を用意します。

例えば、付箋、模造紙、音楽、テーブル、椅子、ホワイドボード、えんたくんなどがありますが、これらの道具は正直必要なのでしょうか。

正直、必要不可欠でないと思います。もちろん、ワークショップの目的にもよりますが。

 

会場に訪れると、テーブルの上には模造紙とカラフルなマッキー(黄色以外)が置いてありますが、それを見た瞬間に、「またグループでブレストをしなくてはならないのか」、と考えてしまうことがあります。もちろん、道具があることで、提示されたワークのお題を解決するためのアイデアを出しやすくなったり、グループ内のディスカッションをまとめやすくできるのは事実です。

 

その場に具体的な目標があれば、ファシリテーターがその目標を達成するために、用意された台本を元にその場を推進し、その場に集まった学習者をナビゲートしたり、コー

チングをして導いてくれます。

 

 

 

しかし、それらを頼りにしていると、潜在的に身につけれるスキルの習得を機械的に損失させてしまっているのではないでしょうか。

 

もしワークショップの場に用意されたものが、「人と場所のみ」であれば、そこでは新しく学ベるものがあるのではないでしょうか。僕は以前、ファシリテーターとして、「暗黙」「沈黙」を合わせたワークショップを実施したことがあります、これはスクリーンに映された光と文字のみで、参加者に説明し、ワークを実施していただきました。

 

僕の立場から見た参加者の様子は、「危機感」「好奇心」が混じり合いながら、「自分をどう表現すれば良いのか」「どう自分が行動すれば良いのか」ということを短い時間で必死に表現する姿が見えました。そしてこの「暗黙」「沈黙」を解いた後の参加者の声には「疲れた」「普段使ったことがないスキルを使った」という声をいただきました。実際、僕も物凄くしんどかったです。人の行動を制御することの辛さ、自分がスライド記載した文章が伝わっているのかと不安でいっぱいで、冷や汗、脇汗がすごかったです。それ以上に空間の熱気が凄く、充実した時間を得られたのは間違えないです。

 

そこから考えられることは、具体的な目標があるワークショップは身につけれられるスキルが明確ですが、一方で潜在的なスキルを引き出すことはできないのだとうことです。模造紙や付箋を使うことは慣れている人からすれば、スキル開発は進みません。

今ではワークショップはマニュアル化されてしまい、それに従えばある程度は価値がある時間を誰も作れるようになってきましたが、そのマニュアルが進化を止めている可能性もあるのではないでしょうか。

 

ワークショップには時間を割いて来ていただいているので、標準的な価値と同時に希少価値を少しで提供できるようになることが重要なのでないでしょうか。

 

ワークショップにおける一般的な道具はブレストを促進、アイデアをまとめやすくするための道具でしかないと思います。それは企画者、ファシリテーターのエゴでもあります。「こうした方がうまくいく」という考えはとても重要ですが、自身のワークショップに新しいスパイスを入れるための実験は必要だと思います。

 

一度身についたこの感覚はそう簡単には落ちませんが、自分の内に秘めた悩み、潜在的なスキルを見出せしてあげられるような場は参加者に新しい価値を提供できると思います。

ワークショップでの目標はどうしてもスキルになりがちですが、マインドの開発というものを設定して、何かを実践するのはありなのではないでしょうか。

もしかしたら、スキルとマインド、二つの目標を設定することが、良いワークショップを生む可能性が今後あるのではないかと思います。

 

大胆にいつも使用している道具をなくす発想は一つの考えとして重要なのではないかと思います。

 

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【おたくのジレンマ⑤参加者のドタキャン・ドタ参などからワークショップの品格を考える

ものの良し悪しを決める際の基準の一つに「品格」があります。例えば、同じレストランでもサービスが良いレストランの方が支持され続けている理由の1つに、品格のあるウェイターさんのサービスが心に残ります。このようなサービスを受け、「品格」のある人間になりたいと思ったことはありますでしょうか。おそらく誰もがそのようなことを一度はあるはずです。

この「品格」はワークショップをワンランク上にする上で必要な要素なのではないかと思います。それは企画側の立ち振る舞い、参加者の礼儀や作法(エチケットやマナー)であり、それらが統合して価値あるワークショップになるのではないでしょうか。

今回はワークショップにおける参加者・企画者の立ち振る舞いについて考えていきたいと思います。

 

ワークショップの当日、直前で数名のキャンセルが出るのはよくあることですが、その中でもその行動に疑問を呈してしまう状況が幾つかあります。

例えば、参加者側に焦点を当てると、 連絡なしでの当日のキャンセル(いわゆるドタキャン)やワークショップ中にキャンセルの投稿をされる方がおります。

このような行動を受けると企画者側としては残念な気持ちになります。(もちろん私もドタキャンしたことがあります)

一方で、直前での参加を選択し、参加される参加者もおりますが、こちらも嬉しい気持ちもある反面、資料の問題が発生するなどし、ひと手間時間かかるので、良い迷惑です。

企画側からすれば、直前の参加、欠席は大きな問題ではありません。問題はこれらの行動をする上でのマナーやエチケット(礼儀や作法)にあると考えています。

テクノロジーが発展して、イベントへの出欠席はボタンを押すだけでできるようになりましたので企画側も管理が容易になりましたが、幾つか問題があると個人的に考えています。

例えば、

・連絡なしでの直前参加

もし直前に予定がなくなって、急遽「参加したい」と思った場合、連絡いただけると非常に助かります。なぜなら、その人にネームプレート、資料を用意することが可能になるからです。

 

・連絡なしでの直前キャンセル・遅刻

人それぞれで、体調不良、急用などがありますが、一言連絡をしていただければと企画者側としても安心します。

 

上記のような問題はワークショップを運営をする上で、必ずついてくる問題ですが、常識をわきまえた範囲で、他の人がしないようにしていることをしない、他の人に迷惑をかけないということを参加者にも心がけていただきたいです。

 

企画者側に観点を移してみましょう。私も興味があるテーマであれば、ワークショップに参加させていただきます。少しでも多くのことを学びたいとので、ワークショップの会場、設営、企画者の立ち振る舞いは注目しています。時に残念なこともあるので、ここで紹介したいと思います。

 

・敬語でなくタメ語のスタッフ

挨拶を済ませて、軽く自己紹介させていただいた後に、タメ口でいきなり話しかけられたりすると個人的には引いてしまうので、常識の範囲内で会話をできると緊張もほぐれ、リラックスした状態で参加できます。

 

・お手洗いの場所を知らないスタッフ

初めての会場はどこに何があるか知りません、その中での特に重要なのはお手洗いの場所です。たまにスタッフに聞いてもどこにあるのか把握をしておらず、行きたいタイミングでいけないことがあるので、これはイベントを運営する上で、絶対把握しておかなければならない事項の1つです。

 

・空気を読まないスタッフ同士で会話

参加者に注意を向けず、スタッフ同士での会話に夢中になり、資料配布や参加者への対応が遅れているケースがあります。特に空気を読まないスタッフ同士での会話は、ワークに集中している参加者にとっては雑音となります。もちろん、スタッフ同士でコミュニケーションは運営を快適にする上で非常に重要な作業ですが、空気を読みながら対応できることにしましょう。

 

参加者のドタキャン・ドタ参からワークショップの品格について考えてみましたが、近年これらの質は下がっているように伺えます。ワークショップの企画運営が簡単になった現代だからこそ、ワークショップにおける品格を意識し、参加者の満足度の高い運営を行う必要があるのではないでしょうか。

品格があれば、「また参加したい」「また誘いたい」という気持ちが生まれます。

つまり、品格があれば、どちらの立場からも好かれるということです。

この品格は一朝一夕に身に着くものではありませんが、改善を重ねることで、それは大きな価値となるでしょう。

僕自身も、企画者としてドタキャン・ドタ参がないような素敵なワークショップを企画できるように準備できる今後とも努力していきます。 皆さんも品格のあるワークショップをを目指してみてください。

 

【おすぎのジレンマ⑤エチエット?マナー?】

何ヶ月も前から楽しみにしていたデート…それを当日の朝ドタキャンされたら、あなたはどう思いますか?

まぁ、普通に考えたらものすごく落ち込みますよね。現代風に言ったら凹みますね(笑)

私自身、正直ドタキャンしたこともされたこともあります。極力しないように、そしてしてほしくないなぁと思いながら日常生活を送っていますが、それでも起きるのがドタキャンです。

ただ、そんな時、人としてのマナー、エチケットととしてどうすべきか考えることがあります。

例えば、ワークショップにおいてドタキャンはつきものです。ワークショップだけではなく、勉強会や研修会では当たり前のようにドタキャンされる方がいます。私も自分が主催する場合には、10%の方がドタキャンをする覚悟を持って当日に臨みます。もちろんそれぞれに事情があるため、一概に責めるわけにはいきません。それにそのワークショップ自体に魅力を感じず、優先順位が下回ってしまったというこちら側の問題もあるとは思います。

ただ、私はそのドタキャンのやり方に問題があるなぁと感じる時があります。

私が正直、エチケット、マナーが無いなぁと感じるドタキャンは2つ!

①連絡なしでのドタキャン→これは言語道断ですね(怒)でも、います(笑)ある有名な先生は、そういう方は二度と参加できないようにされると伺いましたが、私も同じ思いです。

これは主催者はもちろん、本来参加したかったけれど定員のため参加できなかった方も含めて、多くの方に迷惑をかけています。私はこういう方々はブラックリストを作成しても良いと思うくらい、とても残念な思いでいます。

②連絡が遅い&理由が不明瞭→こちらも残念ながら、社会人としてのマナーやルールに欠けていると思います。もちろん、当日不慮の事態になり、連絡がギリギリになってしまうこともあります。ただ、主催者の気持ちになって、どの段階で連絡することが良いのか、考えてほしいですね。

また、ドタキャンの理由が正直こじつけや面倒になったなぁと感じる連絡もあります。

これも人として、最大限相手に誠意を見せた連絡ができないかなぁと思います。

さて、私は比較的教員や教職志望の大学生、また社会人にワークショップをすることが多いです。でも、そういう方々でもエチケットやマナーに欠けるなぁという方が存在します。

むしろ私の本職である高校生のほうがきちんとした連絡をしてきます(笑)

ドタキャンに注目しましたが、私はここ何年かでワークショップにおけるエチケットやマナーの水準が確実に低下していると感じます。

その背景にはワークショップが乱立し、ワークショップに参加する敷居が下がったという良い側面もあるかと思います。でも、やはり人としてどういう態度で臨むのか…これはワークショップに参加する以前の問題だと感じます。

主催者側としては少しでも多くの方が参加し、ドタキャンしたくないような魅力的な場づくりをすることが必要不可欠ですが、やはりワークショップは主催者と参加者が一緒に場を生み出すものだと信じています。

ドタキャンに限らず、エチケットやマナーの水準を上げていくことは、これからの現代社会に課せられた使命と言っても過言ではありません。

ワークショップでは、その人としてのエチケットやマナーまでも教えて気づいて学んでもらう場にしなくてはいけないのかなぁと悲しくもなります。

さて、みなさん自分の胸に手を当てて問うてみてください。

「私のマナー&エチケットはきちんとしているか?」と。

【おたくのジレンマ④】KP法とパワーポイントに優劣をつけるべきか。

ワークショップを運営時に必要となるのが、デジタル(パワーポイント(for windows)、Keynote (for Mac)とアナログ(紙、ホワイトボード、黒板)による表現方法です。今回は幾つかあるツールのうちの、パワーポイントプレゼンテーションとKP法(紙芝居プレゼンテーション法)について着目していきます。たまに「こっちが効果的」と信者かのように説得してくる方がいるので、考察してみたいと思います。

 

まず、大前提として、私はKP法に関して、本も読んだこともなく、どんなものかは実践者である私のパートナーの授業動画やワークショップを見た限りになります。

KP法とは幾つかのWEBサイトで以下のように定義されています。

KP法(紙芝居プレゼンテーション法)とは、A4の紙とホワイトボード、マグネットがあれば誰でも、どこでもできるシンプルなプレゼンテーション&思考整理法です。

この手法は一般的に学校教育、教員の現場(特にアクティブラーニング、学び合い、共同学習などを実践されている方を中心)で取り入れられているのではないかと思います。大きな理由の一つとしては板書時間を削減し、学習者(生徒)への介入に時間を割き、学習者の思考を活性化させる時間を作るために使われていると思います。もうひとつあるのは、紙を一枚一枚、ストーリーごとに並べることで、構造化され、学習効果の一つである記憶力が上がるとうことです。この2点はパワーポイントにも共通することですが、パワーポイントは流動性に欠けるため、スライドを構造化させることは難しくなります。もし構造化させたいのであれば、スライドを6分割、A4一枚にして印刷して、それをカットして生徒に配布し、自分の手で動かしながら、理解するように促すことはできるかもしれません。もしその場の教員(ファシリテーター、ナビゲーターなど)がストーリーラインあるのであれば、トランプの山札のようにグループ1山作り、一枚一枚、めくりながら、進めていくような授業も面白いかもしれません。

 

3点目に、どちらにもストーリーの見え方が違う。ということです。パワーポイントで作られたスライドには幾つかの効果をつけることができたり、写真を載せれることができます。そのため、ポイントポイントで機械的インパクトを生み出せますので、視覚的にも印象に残ります。(スライド効果は使いすぎると少し違和感を覚えるので、適度にシンプルに使うことをお勧めします。)紙では表現できない画質の高さ、実物の画像を見ることができますので、実写をイメージさせる上ではとても効果的です。

 

一方で、KP法は人間的なインパクトを残せるということが大きな強みなのではないかと思います。KP法はパワーポイントで作ったものを印刷して、実践されている方が多くいると思いますが、そこに人間的な感情表現、感覚が入るからこそ、ストーリーとなり、学習者の思考や記憶力形成に効果を与えるのではないでしょうか。

もし僕が実践するなら、オリジナル重要ポイントマークを作ります、例えば「喝!」「重要」など色々作り、学習者に伝わりやすい工夫をします。

KP法で難しいポイントはその紙芝居が「教育紙芝居」なのか「街頭紙芝居」なのかというところです。

前者はいわゆる昔話を読み聞かせをして、お客さんを楽しませるもので、画像が主役です。後者は読み手主導でお客さんと巻き込んだり、アドリブが発生する手法です。

 

前者においては、ストーリーが面白くて、興味を惹く内容であれば、スッと内容が入ってくると思います。後者はその場の反応、雰囲気をリードしながら、進めなくてはならないので、ファシリテーションスキルが求められます。ワークショップにおいては、どちらもバランスよく使うことが求められると思います。説明が必要なシーンでは教育紙芝居、メインワークの振り返りやグループワークでは街頭紙芝居とうまく状況に合わせて使うことでその場に価値が生まれるのではないかと思います。

 

パワーポイントでも上記の紙芝居手法を実践できると思います。もちろんパワーポイントとKP法を織り交ぜながら、ワークショップを実践することも可能です。

 

ただパワーポイントはデータの損傷、アクセスの互換性などで非常事態を招く危険性がありますし、一方でKP法は紙を水などで汚してしまって当日使えないなど、二つともリスクがあるのをお忘れないでください。

 

どちらに優劣をつけるかというのではなく、なぜこのツールを使うのか、なぜパワーポイントなのか、KP法なのか、またはどちらもおりまぜる、いやそれ以外などを検討した上で、使うことをお勧めします。

 

現代では、インターネット環境が整備されているのであれば、ダブレットipadなど)を使って進めることもできます。それゆえに、多くの手法を実践できるため、自分の型に合うものとその参加者に合うスタイルを常に探求し続けることが重要なことだと考えています。

 

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【おすぎのジレンマ④KP法VSパワーポイント…勝つのはどっち!?】

最近、外部研修や研究会の運営をやることが増えてきました。

そんな時、実は場所の選定に困ることがあります。

講師の方の要望、そして参加人数に応じて施設の規模や備品について調査をしますが、やはり好物件はなかなか確保できません…。

特に私も含めて、講師の方は机や椅子、そして何よりプロジェクターの環境を気にされることが多いかなぁと思います。まぁ、それもそのはずですよね。

 

講師の方はもちろん、社会人の方も、大学生や高校生だって、一度はプレゼンでパワーポイントを使用された経験があると思います。やはり私も多くの研修を受けてきましたが、パワーポイントを使用される方は多いですし、当日使用しなくとも配付資料としてパワーポイントのスライドを紙ベースで配付してくださることがあります。

ワークショップはもちろん、パワーポイントって本当に便利だなぁとつくづく感じます。ただ、どうしてもパソコン環境が整っていない場所でのワークショップってありますよね。しかも、そんな時にレクチャーしたい…お話上手の方であれば、トーク一本で済むかもしれませんが、視覚的にもきちんと訴えたい!

そんな時に便利なのが、KP法です。

 

KP法…きれいなパパ?かわいいパンツ?…そんなことあるわけないですよね(笑)かと言って実は直訳なんですが、その名も「紙芝居プレゼンテーション法」!!

 

「KP法(紙芝居プレゼンテーション法)とは、A4の紙とホワイトボード、
マグネットがあれば、誰でも、どこでもすぐにできる超シンプルな
プレゼンテーション&思考整理法です。」

 

そんなわけで、紙とホワイトボードとマグネット、そして実は大事なマッキーが無いとダメなんですが、これだけあればパワーポイントのようにプレゼンが出来てしまいます。しかも、パワーポイントに比べて手書きで熱が伝わりやすいですし、パワーポイントのように前のスライドが画面から消えること無く、貼ったまま残るので、記憶に残りやすい!言うことなしですね。 

しかも、字がどうしても上手に書けない方は、パワーポイントで紙を作成してしまえば、字が見にくいなんていうこともありません!また、A4サイズだと小さくて見えない…なんていう場合にはB4サイズなどに変更してしまえば、問題ありません。事実、おすぎは高校現場でKP法を活用していますが、日本史という授業の特性もあり、黒板にはB4でペタペタ貼っています!

って、ここまで読むとKP法オススメの記事のようですが、決してそういうわけではありません。KP法は紙などの備品を用意することがありますので、もしパワーポイントでプレゼンをするのであれば、USBだけで事足ります。また、パワーポイントに比べて情報量も少なくなってしまいます。

 

タイトルでは「KP法VSパワーポイント…勝つのはどっち!?」なんてつけていますが、私は時と場合に応じてその勝敗は変わると思っています。そして、何より危険なのは目的と手段が混同しないことです。

KP法を活用すること、パワーポイントを活用することが目的にならず、あくまで手段です。参加者やテーマ、その場に応じて最適な手段を使うことが必要だと感じています。最近、とりあえずKP法、とりあえずパワーポイントっていうワークショップがあるなぁと思います。

しかし、大事なのは目的であり、その目的を達成するためにKP法やパワーポイント、そしてその他の手段を活用したいですね。

 

さて、茨城のある県立高校の校長先生はKP法とパワーポイントを組み合わせて・・・「PPKP」なんていうプレゼンも行っています。

こうやって、素敵に組み合わせていくことも良いですね。

【おたくのジレンマ③「アイスブレイクがアイスブレイクにならない】

 

運動をする前に準備体操をしないと怪我をするリスクがあるのと同じようにワークショップもウォーミングアップをしないと怪我するリスクが高まりますよね。社会に焦点をあてると、テレビのバラエティ番組では「前座」、音楽のコンサートでは「グッズの販売」はワークショップでいうアイスブレイクに近いと思います。グッズを適切に購入すれば、気持ちが高まり、早くこのペンライトを片手にコンサートに臨みたいという気持ちになります。それはワークショップも同じだと思います。会場に入って、メインイベントに入るまでの間にどれだけ参加者の気持ちを高めれ、温められるかがアイスブレイクを成功させるポイントだと思います。

僕の中ではアイスブレイクは運動するために行うウォーミングアップです。

アイスブレイクを日本語に訳すと「アイスを壊す」となるので、少しマイナスなイメージがします。「ウォーミングアップ」にした方が、これから準備運動体、心、場を温めて、メインワークに移ろうという気持ちを作くりやすいと考えています。

 

今回のジレンマですが、ワークショップへの参加が慣れてくると、アイスブレイクの経験値が上がり、どうしても「またこれやるのか〜」「これ面白くないんだよな」という苦渋な気持ちで取り組むことがあります。

僕が上記のような気持ちでアイスブレイクに参加することになるかというと、そもそも、僕の性格上、アイスブレイクする必要がないので、わざわざ、演技をしてまでも楽しいことをする必要がないんです。

 

例えば、ファシリテーターが「はい、これからアイスブレイクをして、参加者の緊張を和らげたり、場を和ませるような時間を少しとりたいと思います」といった際には、僕は「アイスブレイクをしなくてはならない」のかという思考になり、逆にアイスブレイクしたくなくなります。

これは理由は簡単で、「アイスブレイクをします」とファシリテーターが言ってしまった瞬間に、ネタがバレてしまうからです。ワークショップを運営する上で、序盤でネタを明かすのは個人的にはよくないのではないかと思います。

 

アイスブレイクはワークショップをデザインする上で、絶対に必要ではないです。なぜなら、ワークショップはその場に参加する人、その場に来る人の属性上を考えた上で、実行するべきだからです。

例えば、毎週のように、顔を合わせているメンバーにアイスブレイクは必要でしょうか?僕は必要ではないと思います。なぜなら、すでに誰がどんな人を知っているし、ある程度関係が構築されているからです。そこにアイスブレイクを持ち込んだとしても、新しい気づきはあると思いますが、それを実行したからと言って、メインワークに良い影響を及ぼすことはないと思います。

 

このようなシチュエーションで、もしアイスブレイクを実行する場合は、

5分程度でできる、HHT(ハイパーハイタッチ:ハイパー元気よく、みんなでハイタッチするだけ。)や逆さま自己紹介(単純に自分の名前を逆にいうだけ)、赤ちゃん言葉(語尾を〜でちゅ。にして自己紹介)とで自己紹介など簡単にできて、かつ普段やらないようなことを織り交ぜれば大丈夫です。

 

次に、アイスブレイクが参加者主体(学習者)ではない。このケースは非常に困ります。よくあるパターンですが、ファシリテーターは事前にワークショップを用意してきて、どうしてもワークを上手く終わらせたい、最後までやらせたい、最初をつまづきたくないという不安な気持ちを抱えながら、ファシリテーションを実行していると思いますが、これはたまに大きな事件を招きます。

 

本来10分で済むようなアイスブレイクに30分かけてしまったりして、参加者、会場の雰囲気の室温が適切な温度にならず、もやもや、違和感を感じて、せっかく準備運動したのに、7割が怪我して、メインワークに移りにくい状況になってしまいます。そのような状況に追われましたら、ファシリテーターの方は自分の気持ちを我慢して、中途半端に終わっても良いと思うので、"笑顔で終了の合図(愛図)”送ってあげるのも一つの手だと思います。

 

最後に僕の嫌いなアイスブレイクをお伝えします、それは既存のものを丸々真似することです。どうしても参加/企画していると同じワークを何度も見ます。そこに企画者のオリジナリティ、アレンジを一つは入れて見てはいかがでしょうか。それがあるかないかで、参加者側もお土産が増えるので嬉しいです。

 

ここまで、いろいろと書いてきましたが、「このワークをなぜやるか」ももちろん重要ですが、自分の中での「アイスブレイクの定義・意義」などを持っておくとより良いものが作れます。

参加者の属性を考え、「アイスブレイクは不要or必要か」を考えることはワークショップをデザインするために重要な観点だと思います。

 

 

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