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ワークショップへのジレンマ

おたくとおすぎが杉並区にある私立高校で実践して得た知識・知恵を書いています。

【おたくのジレンマ㉑】ワークショップの広報は集客だけでない?

勉強会、ワークショップやイベントを主催するとき、集客を気にして、一歩踏み出せない人がチームやグループの中にいます。特に初めての主催するとなると、本当に予定している人数は集まるのだろうかと不安な気持ちを本番まで迎えます。そんな人たちがよく口にするのは「一度体験してもらえれば、この体験型、対話型の勉強会に価値がある」とわかってもらえると思っている心情です。そういう人は高望みしているか、

心奥底では価値がわかっているのに、短期的な収益や結果を考えてしまうが故に、予定の人数が集まらず、イベントをキャンセルしてしまうことは何度か目にしてきました。

 

自分が不安だから何もしないではなく、運営として自信があるコンテンツを作った上で、広報することをお勧めします。そのためには最初は少人数、最小6人〜8人くらいで実施していけば良いのではないでしょうか。それ以上に重要なのは参加前のデザインなのかと個人的に考えています。

というのもいかに参加者を動機付け、主体的な姿勢で参加してもらうことがワークショップをよりよくするための一つの要素です。

 

ワークショップは創造的な活動を行うことが前提となっているので、運営側は当日までハラハラしますし、参加者も申し込んだものの、どんな人が来るんだろう、どんな場になるんだろうと、ワクワク・ドキドキとしています。そのため、運営側は広報を通じて、参加者の気持ちをデザインしていかなければなりません。

 

こういった気持ちは合コンやデートに行く前と似ていますよね。初めて出会う人、デート、そんな前日は不安と緊張でねれなかったりします。そんな時に簡単な自己紹介や気の利いた一言をいうだけで、少なからず人の心は和らぐのではないでしょうか。

 

ワークショップも同じです。

 

おたくの場合、ワークショップの前日からその企画は始まっています。例えば、参加者が当日どんな気持ちになるかを想像できていれば、その気持ちを配慮したメッセージを参加者に送ります。なぜそんなことをするかというと参加者には本当に行われるのかという不安、緊張と様々な心理状態になります。それを少しでも和らげる、そして自分の空間に惹きつけれるようにしたいと考えています。当日のファシリテーターから1つの連絡がいただくことで、参加者はどんな人が主催するのかわかります。

 

高校で授業をする際は事前に予告をしたりして、生徒の気持ちをワクワクさせたりもしていました。アニメとかでも放送終了前に予告編があると、次があると楽しみになりますよね。どんなことが起きるのかを描けるような仕掛けを行うことは広報としては非常に重要になります。もしそれがわからなければ、何が核なのか明確ではないと思うので、目的・目標を再構築することをお勧めします。

 

このワークショップのジレンマはまさに一つの広報活動です。おたくとおすぎは約6年間、主に高校生を対象(たまに社会人)にワークショップを実践してきました。今となっては私が日本にいないため、二人でないかをオンライン上で創ることはできますが、現実の場で、ファシリテーションするのは難しい状況です。もし我々がこのブログを継続し、ワークショップを主催する機会を持ち、読者が参加してくれたら、このブログは立派な広報ツールになると思います。

 

ワークショップの実践や知識を外部に発信することは、実践に関心ある読者に届ける手段の一つでもあり、実践者として知識・認知度を広めることになりますので、Facebook,twitter,instagramなどSNSを活用して自分の考えを発信することも良いと思います。

個人的にもっと大事だと思うのは、ワークショップを行う以前に継続的にできる体制を作り、チームとして広報などをみんなで共同できれば良いと思います。