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ワークショップへのジレンマ

おたくとおすぎが杉並区にある私立高校で実践して得た知識・知恵を書いています。

【おたくのジレンマ⑬ワークショップの費用より考えるべき3つ立場とは?】

この記事の本題に入る前にあなたが主催したワークショップ、もしくは参加した時の体験を思い出して欲しいです。その体験があなたの動機となり、心にとどまったからこそ、ワークショップを主催したいと思っているのではないでしょうか。

 

初めてワークショップを主催するとき、誰しもが参加費の設定に悩んでいると思います。悩みの原因は参加費をいくらに設定すれば集客はできるのか?この値段で大丈夫なのか?私も初めて主催するときは非常に悩んだことを覚えています。

 

私は学校現場や地域のスポーツ少年団を対象に多くの場でワークショップの企画、運営、時には生徒が主催するワークショップを拝見してきましたし、数万円払って、参加したことも何度かあります。今となっては数年ワークショップを実施しておりません。(笑)

 

個人的には初めて主催する人や経験が浅い人、利益を追求しない人は一回の料金を500円で実施することをお勧めします。

理由は簡単:

 1:誰でも参加しやすいワンコイン

 2:12人以上集めれば、(会場費代(3000円〜3500円)+印刷代(500円)+模造紙(500)+マッキー(1000〜1500円))を支払える

 3:参加者から良質のアドバイスをもらえる

 

*ちなみに無料施設を使用した場合 あなたの時給は2,000円以上!(笑)

・12~20人 500円 = 6000~10,000円

・時給: 2,000円~3,300円

・会場-無料施設使用

 

と、ワークショップの費用を決めるのは以外と簡単なのですが、個人的に疑問を持っていることは"ワークショップを単発のイベント"と考えている方が多いのではないでしょうか。おそらく、経験を積みたい、主催してみたいという自己満足・実現の世界に重きを起きがちのため、本来提供したかった価値を忘れがちなのではないでしょうか。

 

先日、とあるワークショップのプログラムを拝見させて頂きました。それは目的・目標が具体的になく、誰を対象に実施しているのかが全く見えない乱発プログラムでした。

 

ただこのワークやゲームをすれば「みんなが楽しく学べる」「チームワーク」「コミュニケーション」が身につく。もちろん身につきますが、それは大きな間違えです。

 

ワークショップは

 ①参加者

 ②主催者(ファシリテーター、オーガナイザー、ティーチャーなど)

 ③場(ワーク、活動内容)

の3つが揃って本当の価値を提供できます。

 

そのため主催者はワークショップのプロセスで起こりうるであろう出来事を事前に想像し、準備しなければなりません。そして当日、参加者の言動や意見をまとめ、自らのファシリテーションで良質な活動に導くことで、場に価値がもたらされます。


3つの活動を最大化させることが主催者に課された最大の人件費(自身の時給× 時間)であり、主催する価値なのではないでしょうか。その時間にどれだけあなたは投資できるかを設定することで費用は決まると思います。

 

費用はどんな哲学があれ、誰もが自由に決めれますし、誰もが支払えることができます。でも忘れてはいけないのは、ワークショップがどのように成り立っているのか。価値のある体験があなたを突き動かし、今の立場があるのではないでしょうか。

「場を創り、場に価値を」:おすぎとおたくが大切にする言葉であり、持続的かつ、段階的に学べ、現実で成長を実感できるプログラムの根幹です。

 
改めて問います、あなたにとって「心にとどまり続けているワークショップはどのような場だったでしょうか?」