【おたくのジレンマ⑮】あなたは紳士なファシリテーター?それとも・・・1回限り?
時間を割き、十分な準備をし、期待を望んだワークショップ、参加者の反応もそれなりに良さそう!終わった後は何物にも代えがたい充足感と幸福感に満たされているハズ・・・参加者も同じように感じているはず!
アイスブレイク、メインワーク、振り返りもテンポ良くやれたから今回は良い内容だったで満足している人は多いのではないでしょうか。終わった後にいつも何をするか、そこまでこだわっている方は少ないのではないでしょうか?
きちんとケアしてくれるかどうかで、あなたが紳士なファシリテーターなのか、それまでの一回限りなのかがわかります。
極端な話、いくらメインワークに持ち込む前の雰囲気や場作りに力を入れてもアフターケアが手抜きであれば参加者は興ざめしてしまうことがあります。ワークショップが自体が非常に良かったとしてもその余韻もどこへやら……家に帰るまでが遠足、ではないですが参加者にとってはワークショップの後こそが重要です。
また経験値があるからといって、いつもと同じように対応していて、その後がフォローが雑になっている人はいないでしょうか。知らず知らずのうちに参加者への対応の質が下がっていないかを改めて事後対応について考えてみてはいかがでしょうか。
何度かワークショップに足を運んでいると気分を害されることがあります。本当に小さなことですが、幾つか正直嫌だなと思うことがあります。
・すぐに片付けを始める
極端な話、どんなに良いワーク、ファシリテーションをできたと人もきちんとケアしてくれるかどうかで、この企画への思い入れや参加者への対応などが見えたりします。
終わったらそれで終わり、参加者は疑問や質問があると思うので、丁寧に対応して欲しいと思っているはずです。*もちろん会場の都合もありますが・・・その場合は、片付けながら、フォローしましょう!
・すぐに携帯を見る、電話をする、会場から出てしまう。
一通り終われば、お役御免とばかりに、すぐさま次のことを考えてしまう、目の前の参加者に対応できない、そんなことありませんか?電話やメールなんて、数分遅れても特に影響があるわけではないですよね。目の前の参加者に紳士な振る舞いすれば、違った気づきや学びも得られるはずです。
・名刺交換待ちの体制になる
どうしても名刺交換はしてしまいますし、求められますよね。特に満足感、充足感を得られたワークショップの後は・・・
とはいえ、参加者も帰ったりしなくてはなりませんが、一言、「どうでしたか?」「気になる点はありましたか?」ファシリテーター側から歩み寄ってあげるのも一つの手なのではないでしょうか?
少しでも場で起きたことを共有しようとする姿勢が次につながると思うんです。
じゃあ良いアフターケアとは?
・補足資料を手渡しする
ワークショップの後って”もやもや”しませんか?
そんな人のために、疑問に持ちそうなことをA4資料とかでまとめて「こちら補足資料になりますので、帰り道や寝る前に一読下さい」と伝えてあげれば、学習効果は上がりそうですよね。こんな些細なことが一つあるかないかで本当に違うんです。
もちろん、毎回は難しいですし、その場で渡すのが難しい場合は翌日にメールで送付することをお勧めします。
・懇親会に直接誘う
懇親会に直接誘うことは非常に効果があります。直接誘ってあげることで、参加者も悩んでいた判断が、嬉しくなって、行くことに!少しでも参加してもらえれば、いろんな意見が聞ける時間をいただけますからね。
・直接お礼を伝える/反応を聴きに行く
参加者がファシリテーターや内容を気にするのと同じように、ファシリテーターも参加者の反応が気になります。
そういう時は、ファシリテーター側から「どうだった?」と直接話を伺ったり、初対面の方には、お礼を伝えることで、印象が良くなります。
この件に関してはおすぎがブログで書いているので、以下を拝読ください。
sugitakuworkshop.hatenablog.com
ワークショップ後のアフターケアに触れてみましたが、事前準備も大事ですが、その後の方にどれだけ力や心が込められているかで、参加者満足度などは高まる傾向はあるのではないでしょうか。僕も実際良いフォローを受けた人のイベントには何度かお邪魔させていただいております。そういう人は人間的にも尊敬できる部分もあり、何度参加しても、何かしら大きな学びがあります。
誰もが考えると思いますが、参加していただくからには参加者に心から満足してほしいですよね!中には遠方からはるばる来られる方もいますので、アフターケアは本当に大事だなと思います。理想はアフタフォローなどせず、ワークショップ後、自発的にワーキンググループができるような支援や後押しをワークショップ内でできれば、上記のようなフォローは入らないような気がします。本来目指すべきものはなんなのか、日本人にとって最適なフォローはなんなのかをさらいに追求していきたいと思います。