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ワークショップへのジレンマ

おたくとおすぎが杉並区にある私立高校で実践して得た知識・知恵を書いています。

【おすぎのジレンマ①】ワークショップのグラウンドルールに「安全・安心」は必要か!?

はじめまして。おすぎです。都内私立高校で教員をしています。

 

さて、そんな私ともうひとりのパートナーで、つれづれなるままにワークショップに対するジレンマをぼやいていくブログです。さて、第一回は「安全・安心」がグラウンドルールに必要なのか!?をぼやいてみたいと思います。

 

と、いうか最近ワークショップは良くも悪くも乱立していますよね…。私が大学生の頃は、中野民夫さんのワークショップの本くらいでしか、“ワークショップ”というワードを見ることがありませんでしたが、いまはさまざまなワークショップが平日朝、夜、そして週末に開催されています。

 

教員視点で言えば、「アクティブ(・)ラーニング」という用語がブームになったこともそのことを助長している気がしています。

 

って、なんかワークショップに否定的な感じにとられるかもしれませんが、私自身はワークショップを開催することも参加することも大好きです!非日常の空間で学びや気づきもたくさん得られますし、何よりさまざまな素敵な人とつながれるチャンスでもあります。

 

ただ、最近思うんですよねぇ…よくワークショップに参加すると「グラウンドルール」ってあるじゃないですか!“他者を尊重しよう”“批判厳禁!”“年齢も性別も関係なく”なんていうルールが。私も実は高校の授業でグラウンドルールをもうけているのですが、その中でよく目にするのが“安全・安心”という言葉です。

 

とても聞こえが良いですね。私もむしろ好きです。だって、参加者のその場の安全・安心が保たれるって、とっても良いことじゃないですか。自分が主催する側でも、グラウンドルールのひとつに設定することがありました。

 

ただ、最近ワークショップ(を/に)たくさん(主催/参加)するようになり、この安全・安心が邪魔だなぁって思えてきてしまったんですね。だって、安全・安心を保とうとすると、実は本音が言えなくなる。なんか最初は良いけれど、突っ込んだ議論をする時に、ついつい相手のことを考えすぎてしまったり、その場の空気を読みすぎてしまう…そんな経験したことありませんか?

 

ワークショップをはじめて参加する人、はじめて開催する人にとっては、むしろ必要な安全・安心かもしれません。ただ、そうではない人たちにとって、この安全・安心って実は本質から逃げているんじゃないかなって思うんです。

 

ワークショップを体験すればするほど、この「安全・安心」に妙な違和感を覚え始めた時、今回のパートナーと久しぶりの再会を果たしました。その時に、そのパートナーに言われたことで、実はこのブログが誕生しました。

 

元々、ワークショップは欧米で生まれたもの…つまり日本においてはある意味「安全・安心」が文化として担保されているのでないか?と。そんな日本におけるワークショップを行った際、「安全・安心」をグラウンドルールにおいたら、空気を読みすぎる日本人には、それが本音を言わせない足かせになっているのではないかなと。

最近、楽しいだけの、ただ満足するだけのワークショップでは物足りなくなっていました。だからこそ、そろそろ日本におけるワークショップもこの「安全・安心」のある意味足かせを取り除いて、新たな場の創造をする時にきているのではないかなぁと思います。

 

さて、そんなこんなで、ワークショップへのジレンマを毎回テーマを変えて、ふたりでつれづれなるままにぼやいていきます。

次回は、「エセファシリテーターの存在⁉️質問という名の攻撃…」についてぼやいていきたいと思います。

 

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