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ワークショップへのジレンマ

おたくとおすぎが杉並区にある私立高校で実践して得た知識・知恵を書いています。

【おすぎのジレンマ㉒】若い世代(通称:若者)はワークショップに来ない!?

おすぎは実はある行政の講座の企画・運営に携わらせてもらっています。

なぜ、一高校教員のおすぎが!?

そのきっかけは、行政が企画する講座、つまりワークショップに若い世代が来てくれない!そこでそのノウハウを知っていそうなおすぎにお鉢が回ってきたということなんです。

ここでいう若い世代とは高校生以下の子たちを指します。

 

そして、この数年企画・運営をお手伝いさせてもらっていますが…やはり高校生以下と大学生以上は全然別物ということを改めて痛感しています。

 

まず、大学生以上のいわゆる若い世代、通称若者(笑)たちは、ワークショップを企画・運営もするし、積極的に参加をします。

しかし、年齢が一歳違うだけで、高校生以下のワークショップ企画・運営・参加率は大幅に低下します。

肌感覚では、大学生でワークショップに一度でも参加したことがある学生さんは間違いなくふたりにひとりはいると思いますが、高校生では100人にふたり程度ではないかなぁと思ってしまいます。もちろん、これらは大学や高校が主催のワークショップを除いての数値です。

つまり自分からお休みの日などを利用して、学校外で開催されるワークショップに高校生以下は自発的に参加しないんです。

なぜなんでしょう?もちろん、そうではない風土・文化をもった高校、中学も少なからずあるかとは思います。しかし一般的な高校、中学ではワークショップにパッシブな風土・文化なのではないかぁと。

 

さぁ、ではなぜ若者がワークショップに来ないのか?

おすぎの経験上では、以下の4点が挙がります。

 

①ワークショップ自体を知らない:情報社会において、ワークショップが認知されていない、これはひとつ大きいと思います。高校生文化、中学生文化においてワークショップというものが入り込んでいないのでないかなぁと。

 

②ワークショップよりも優先されるものがある:学業!これは大きいですよね。大学生よりもマストな時間が多いため、平日はそうそう動けない。そして、土日は部活!特に運動部だと、土日は練習が基本。もしワークショップに興味を持っていきたくても、そんなことを顧問には言えない!?

 

③ワークショップに必要性を感じない:なぜワークショップに行くの?これは大きいなぁと思います。実はおすぎが一本釣りで誘う高校生以下の子たちは、ワークショップに一度でも参加してみると、別のワークショップに参加するどころか、自分たちで企画・運営する子までいます。おそらくその子たちはワークショップの意義を体感できたのだと思います。

 

④若者にかかわる大人がワークショップを知らない:実はこれが一番大きいのではないのかなぁと。って、これだけワークショップが存在しているんだから、そんなことないのでは!?と思う方がいるかもしれません。しかし、おすぎはその若者たちと最も多く時間を共にする、ある職業の大人たちがワークショップを知らない、むしろワークショップだけではなく、学業と部活+α程度の選択肢しか知らないことが大問題なんだと思っています。

 

って、みなさんおわかりですよね(笑)!?

おすぎは決してワークショップが最高のものだとは思っていませんし、若者たちがワークショップに絶対に来る必要はないと考えています。

しかし、ワークショップを知る権利が若者にはあると思います。

と、いうことはワークショップのみならず、若者の放課後の過ごし方が部活や学業以外の選択肢を選べる状態にしてあげる必要はあるのでないのかなぁと。

そのようなアンテナの感度の高いいわゆるアクティブラーナーに若者を育成するために、若者たちと最も多く時間を共有する「教師」と呼ばれる人たちがアクティブラーナーになることが、必要不可欠なんだとこの数年痛感しています。

 

もちろん、若者がワークショップに来ないのは他にも理由はあると思います。大学とは違う高校・中学校の枠組みや、ワークショップ自体が誰を対象にしたものかなど、その要因はさまざまです。

しかしながら、若者にかかわる大人がアンテナの感度の高いアクティブラーナーとなり、その若者に良い影響を与えることができれば…

なんか素敵な化学反応が起きるんじゃないかなぁと感じています。

 

自戒の意味も込めて…おすぎも一高校教員としてこれまで以上にアンテナの感度の高いアクティブラーナーメガネのおじさんになって、若者をワークショップに連れ出そうと思います(笑)