【おたくのジレンマ⑦ワークショップで自己紹介はする必要があるんですか?】
「グループで自己紹介をしましょう」....どんなワークショップに参加しても、ファシリテーター、参加者間での自己紹介をする機会はあります。自己紹介を行わないと相手との距離を縮めにくいというのは事実ですが...ただふとたまに考える時があります、「なぜ見も知らぬ人に自己紹介をしなくてはいけないのか」「ファシリテーターの自己紹介が長すぎて経歴自慢かよ」「知り合いに対して改め自己紹介しなくてはならないのか」という幾つか疑問やストレスを抱えます。
例えば
自己紹介の際に情報が少なすぎるケース、
「名前と所属名/会社名だけを言う」
例:「◯◯株式会社のおたくです」
少ない情報を伝えるだけであれば、聞き手は話し手の魅力を探すためにいろいろと聞き出さなくてはなりません。これって以外とストレスで、少ない情報であれば、自己紹介する必要があるのかなと考えしまいます。勉強会のスタイルによっては隣の席の人の名前を知らずに帰ることもありますが、満足して終えることもあります。
またその逆で多すぎたり、自己紹介が自己PRとなったり、長すぎたりすると、その人への印象がマイナスとなり、その先のワークへ憂鬱さを覚え、自己紹介が事故紹介となり、損した気分となります。
自己紹介のどの場面が適切なのか。
どの場面で自己紹介をすれば、心地よくなるのか。最初に自己紹介をすることが適切なのかと考えてみるとそうではないかと思ってしまいます。理由はシンプルで他者の情報を知らなくても、なんだかんだアイスブレイク、ワークはできてしまいます。
終わった後は、この人、賢いな、面白いアイデア出すなとか、他者に興味を持つことが多いので、幾つか気になることが他者に抱くので、質問したくなるので、必ずしも最初に持ってくる必要はないのでしょうか。
個人的に試したいワークとしては自己紹介をワークの最後また休憩前後に持ってくることです。通常、自己紹介はメインワークの前やアイスブレイクで行うのはスタンダードであるものの、振り返りや休憩前後に持ってこれば、違う効果があるのではないかと最近考えています。何かを一緒に成し遂げた後に自己紹介をすることで、その他者への興味関心が上がるのではないかと考えています。そうすることで、このような結果が生まれるのではないでしょうか。
・名前を一度で覚えられる人の増加
・思い出・記憶の定着:何かをその人と一緒にしたか
・ポジティブな印象
・キャラクターの把握・理解
・その人への興味関心の上がる
・また会いたいという気持ちの醸成
幾つかポジティブな効果が出る可能性を想定できますが、一方で名前を知らないとワークを進行できない、名前を覚えることが先決と考えている人もいるので注意が必要です。
また他のアイデアとして、グラウンドルールで「名前や所属を明かさない」というものを作り、ワークを進めながら、グループのメンバーの名前をしれたり、するようなステップを作っても面白いのではないかと思います。
自己紹介は互いを知る上で非常に重要な役割となりますが、
・従来の名前を知る→お互いの特徴や性格を理解する
から、
・お互いの特徴や性格を理解し→名前を知る
という流れを作っても良いのではないかと思ったりしました。
どうしても自己紹介はワークの事前にきますが、それは伝統・文化的な背景があるからだと思います。当たり前に少し変化を加えることができれば、ワークショップの運営、満足度、効果も変わってくるのではないでしょうか。