【おたくのジレンマ④】KP法とパワーポイントに優劣をつけるべきか。

ワークショップを運営時に必要となるのが、デジタル(パワーポイント(for windows)、Keynote (for Mac)とアナログ(紙、ホワイトボード、黒板)による表現方法です。今回は幾つかあるツールのうちの、パワーポイントプレゼンテーションとKP法(紙芝居プレゼンテーション法)について着目していきます。たまに「こっちが効果的」と信者かのように説得してくる方がいるので、考察してみたいと思います。

 

まず、大前提として、私はKP法に関して、本も読んだこともなく、どんなものかは実践者である私のパートナーの授業動画やワークショップを見た限りになります。

KP法とは幾つかのWEBサイトで以下のように定義されています。

KP法(紙芝居プレゼンテーション法)とは、A4の紙とホワイトボード、マグネットがあれば誰でも、どこでもできるシンプルなプレゼンテーション&思考整理法です。

この手法は一般的に学校教育、教員の現場(特にアクティブラーニング、学び合い、共同学習などを実践されている方を中心)で取り入れられているのではないかと思います。大きな理由の一つとしては板書時間を削減し、学習者(生徒)への介入に時間を割き、学習者の思考を活性化させる時間を作るために使われていると思います。もうひとつあるのは、紙を一枚一枚、ストーリーごとに並べることで、構造化され、学習効果の一つである記憶力が上がるとうことです。この2点はパワーポイントにも共通することですが、パワーポイントは流動性に欠けるため、スライドを構造化させることは難しくなります。もし構造化させたいのであれば、スライドを6分割、A4一枚にして印刷して、それをカットして生徒に配布し、自分の手で動かしながら、理解するように促すことはできるかもしれません。もしその場の教員(ファシリテーター、ナビゲーターなど)がストーリーラインあるのであれば、トランプの山札のようにグループ1山作り、一枚一枚、めくりながら、進めていくような授業も面白いかもしれません。

 

3点目に、どちらにもストーリーの見え方が違う。ということです。パワーポイントで作られたスライドには幾つかの効果をつけることができたり、写真を載せれることができます。そのため、ポイントポイントで機械的インパクトを生み出せますので、視覚的にも印象に残ります。(スライド効果は使いすぎると少し違和感を覚えるので、適度にシンプルに使うことをお勧めします。)紙では表現できない画質の高さ、実物の画像を見ることができますので、実写をイメージさせる上ではとても効果的です。

 

一方で、KP法は人間的なインパクトを残せるということが大きな強みなのではないかと思います。KP法はパワーポイントで作ったものを印刷して、実践されている方が多くいると思いますが、そこに人間的な感情表現、感覚が入るからこそ、ストーリーとなり、学習者の思考や記憶力形成に効果を与えるのではないでしょうか。

もし僕が実践するなら、オリジナル重要ポイントマークを作ります、例えば「喝!」「重要」など色々作り、学習者に伝わりやすい工夫をします。

KP法で難しいポイントはその紙芝居が「教育紙芝居」なのか「街頭紙芝居」なのかというところです。

前者はいわゆる昔話を読み聞かせをして、お客さんを楽しませるもので、画像が主役です。後者は読み手主導でお客さんと巻き込んだり、アドリブが発生する手法です。

 

前者においては、ストーリーが面白くて、興味を惹く内容であれば、スッと内容が入ってくると思います。後者はその場の反応、雰囲気をリードしながら、進めなくてはならないので、ファシリテーションスキルが求められます。ワークショップにおいては、どちらもバランスよく使うことが求められると思います。説明が必要なシーンでは教育紙芝居、メインワークの振り返りやグループワークでは街頭紙芝居とうまく状況に合わせて使うことでその場に価値が生まれるのではないかと思います。

 

パワーポイントでも上記の紙芝居手法を実践できると思います。もちろんパワーポイントとKP法を織り交ぜながら、ワークショップを実践することも可能です。

 

ただパワーポイントはデータの損傷、アクセスの互換性などで非常事態を招く危険性がありますし、一方でKP法は紙を水などで汚してしまって当日使えないなど、二つともリスクがあるのをお忘れないでください。

 

どちらに優劣をつけるかというのではなく、なぜこのツールを使うのか、なぜパワーポイントなのか、KP法なのか、またはどちらもおりまぜる、いやそれ以外などを検討した上で、使うことをお勧めします。

 

現代では、インターネット環境が整備されているのであれば、ダブレットipadなど)を使って進めることもできます。それゆえに、多くの手法を実践できるため、自分の型に合うものとその参加者に合うスタイルを常に探求し続けることが重要なことだと考えています。

 

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