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ワークショップへのジレンマ

おたくとおすぎが杉並区にある私立高校で実践して得た知識・知恵を書いています。

【おすぎのジレンマ④KP法VSパワーポイント…勝つのはどっち!?】

最近、外部研修や研究会の運営をやることが増えてきました。

そんな時、実は場所の選定に困ることがあります。

講師の方の要望、そして参加人数に応じて施設の規模や備品について調査をしますが、やはり好物件はなかなか確保できません…。

特に私も含めて、講師の方は机や椅子、そして何よりプロジェクターの環境を気にされることが多いかなぁと思います。まぁ、それもそのはずですよね。

 

講師の方はもちろん、社会人の方も、大学生や高校生だって、一度はプレゼンでパワーポイントを使用された経験があると思います。やはり私も多くの研修を受けてきましたが、パワーポイントを使用される方は多いですし、当日使用しなくとも配付資料としてパワーポイントのスライドを紙ベースで配付してくださることがあります。

ワークショップはもちろん、パワーポイントって本当に便利だなぁとつくづく感じます。ただ、どうしてもパソコン環境が整っていない場所でのワークショップってありますよね。しかも、そんな時にレクチャーしたい…お話上手の方であれば、トーク一本で済むかもしれませんが、視覚的にもきちんと訴えたい!

そんな時に便利なのが、KP法です。

 

KP法…きれいなパパ?かわいいパンツ?…そんなことあるわけないですよね(笑)かと言って実は直訳なんですが、その名も「紙芝居プレゼンテーション法」!!

 

「KP法(紙芝居プレゼンテーション法)とは、A4の紙とホワイトボード、
マグネットがあれば、誰でも、どこでもすぐにできる超シンプルな
プレゼンテーション&思考整理法です。」

 

そんなわけで、紙とホワイトボードとマグネット、そして実は大事なマッキーが無いとダメなんですが、これだけあればパワーポイントのようにプレゼンが出来てしまいます。しかも、パワーポイントに比べて手書きで熱が伝わりやすいですし、パワーポイントのように前のスライドが画面から消えること無く、貼ったまま残るので、記憶に残りやすい!言うことなしですね。 

しかも、字がどうしても上手に書けない方は、パワーポイントで紙を作成してしまえば、字が見にくいなんていうこともありません!また、A4サイズだと小さくて見えない…なんていう場合にはB4サイズなどに変更してしまえば、問題ありません。事実、おすぎは高校現場でKP法を活用していますが、日本史という授業の特性もあり、黒板にはB4でペタペタ貼っています!

って、ここまで読むとKP法オススメの記事のようですが、決してそういうわけではありません。KP法は紙などの備品を用意することがありますので、もしパワーポイントでプレゼンをするのであれば、USBだけで事足ります。また、パワーポイントに比べて情報量も少なくなってしまいます。

 

タイトルでは「KP法VSパワーポイント…勝つのはどっち!?」なんてつけていますが、私は時と場合に応じてその勝敗は変わると思っています。そして、何より危険なのは目的と手段が混同しないことです。

KP法を活用すること、パワーポイントを活用することが目的にならず、あくまで手段です。参加者やテーマ、その場に応じて最適な手段を使うことが必要だと感じています。最近、とりあえずKP法、とりあえずパワーポイントっていうワークショップがあるなぁと思います。

しかし、大事なのは目的であり、その目的を達成するためにKP法やパワーポイント、そしてその他の手段を活用したいですね。

 

さて、茨城のある県立高校の校長先生はKP法とパワーポイントを組み合わせて・・・「PPKP」なんていうプレゼンも行っています。

こうやって、素敵に組み合わせていくことも良いですね。